【動画あり】さささっと繰り返し使える<さささ>~ 和晒 ロールができるまで ~

 大阪府堺市にある武田晒工場。
 この工場では、エシカルなキッチン用品が好きな方に愛用されている
「さささ 和晒 ロール」を作っています。

 「晒(さらし)」とは、薄い平織の布のことです。
 使いやすい長さで切り、ひと昔前までは布おしめふきん等に使われていました。
 繰り返し洗って使うことができ、乾くのも早いのですが、
使い捨てできる商品に押されて姿を見る機会が減りつつあります。

 そんな晒を現代でも活用しやすいように
新たなデザインで作られたのが、この「さささ 和晒 ロール」です。

  このページでは、「さささ和晒ロール」
「素材・製造・使い方・手放し方」を取材して掲載しています。
 ぜひ最後までご覧ください。

目次

さささ 和晒 ロール 一生動画「素材・製造・使い方・手放し方」

 「素材・製造・使い方・手放し方」というモノの一生が見られるものを
「一生動画」と呼んでいます。
 他では見られない、想いの詰まった「商品の一生」をぜひご覧ください。

エシカルポイント

1.自然素材・コンポスタブル

 生分解性のある自然素材を使うことで、廃棄時の環境への負荷が低くなります。

2.プラスチックフリー

 紙包装を利用することで、プラスチックの使用量を削減します。

さささ 和晒 ロール

さささ和晒ロール Cut ミシン目あり ¥2,970(税込) ※2023年3月現在
幅360mm × 全長7m × 直径62mm
綿100% 岡生地

ミシン目があるので、手で「さっと」切ることができます。

さささ和晒ロール Free ミシン目なし ¥2,530(税込) ※2023年3月現在
幅360mm × 全長7m ×直径62mm
綿100% 岡生地

ミシン目がないので、お好きな長さにハサミ等でお切りください。

さささ 和晒 ロール の ストーリー

Q.材料は何ですか?

A.機屋さんから仕入れている岡生地と呼ばれる薄手の目の詰まった生地を使っています。
国内の機屋で織られている綿100%の生地です。
仕入れたままの生地は、糊付けされている状態ですぐに使うには不向きです。
この生地を「晒加工」という工程を経て、キッチンなどですぐに使いやすい状態にしています。

 

「晒加工」とは?
『のり抜き』『精練(生地や糸の中の不純物を落とす)』『漂白』の3つを実施すること(※)です。
 機屋さんで織られた生地は、糸に強度を持たせるため、のり付けされています。
また生地の繊維の中には、元々木綿が持っている油分や汚れ等の不純物が入ったままになっています。
染色を施す場合、のり付けされた状態や不純物が入ったままでは、生地がしっかりと染まりません。
 そのため『精練・のり抜き・漂白』まで実施することで染色しやすい生地に加工します。

(※)商品によって『のり抜き』『精練』『漂白』のどれを実施するかは異なります。
 さささ和晒ロールでは、『のり抜き』『精練』のみを実施しています。

Q.さささ和晒ロールの「晒加工」では、どんなことをしていますか?

A.さささ和晒ロールの生地は「晒加工」で
 『のり抜き』『精練(生地や糸の中の不純物を落とす)』の2つを実施しています。
キッチンや食品に使う安全性を考えて、『漂白』はしていません。

 晒加工には「和晒加工」と「洋晒加工」の2種類の方法があります。
武田晒工場では「和晒加工」という、生地を傷めずに時間を掛けて丁寧に晒す加工を施しています。

▼「和晒加工」とは?
 生地を動かさずに水を循環して晒す加工方法です。
 時間はかかりますが、生地にストレスを掛けずに晒すため、繊維が潰れずにやわらかく吸水性のよい生地に仕上がります。
▼「洋晒加工」とは?
 生地をローラーに挟みながら薬品の液体に漬けて短時間で晒す加工方法です。
 生地を引っ張るため繊維が圧迫されて平たくなりますが、毛羽立ちが少なくサラサラとした手触りになります。

Q.さささ和晒ロールは、誰がどのように作っていますか?

A.大阪府堺市にある「株式会社 武田晒工場」で作られています。
機屋さんから仕入れた生地に「和晒加工」を施しています。

①晒加工(精練・のり抜き)

 大きなコンテナの中に生地を入れて、和晒釜と呼ばれる釜に入れます。

 

 コンテナごと釜の中に入れて、生地は動かさず、丸2日間お湯を循環してかけ続けます。
 お湯をかけ続けることで糊と不純物を落とし、繊維を柔らかくします。

 

②脱水

 生地の入ったコンテナをクレーンで取り出します。

 

 中の生地を取り出して、脱水機で脱水します。
 軽々と取り出していましたが、晒を終えた生地は水分を含んでとても重たくなっています。

 

③乾燥・アイロン

 脱水後の生地をローラー状の機械を通して、乾燥とアイロンがけまで行います。

 

 ミシン目ありの商品には、ミシン目を入れます。
 最後にロール状に巻いたら完成です。

Q.商品を発送する時、どんな風に梱包していますか?

A.『さささ』オリジナルの包装紙に巻いて梱包しています。

Q.お手入れや廃棄などはどうすれば良いですか?

A.お手入れ方法は、重曹を入れて煮沸消毒することをお勧めしています。

ふきんや台拭きなどにお使いいただいた後は
ぞうきんや植木鉢の鉢底の土止めにもご活用いただけます。

自然由来のものなので、コンポストして土に還すこともできます。

さささ 和晒 ロール 一生動画「素材・製造・使い方・手放し方」

 「素材・製造・使い方・手放し方」というモノの一生が見られるものを
「一生動画」と呼んでいます。
 他では見られない、想いの詰まった「商品の一生」をぜひご覧ください。

 おしゃれなキッチングッズを探していると必ず目にするのがこちらの「さささ和晒ロール」です。使い捨てせずに何度も繰り返し洗って使える晒。ロール状の晒は見た目もおしゃれで使いやすくキッチンに映えます!
 今回取材させていただいて分かったのが、素材の安全性に対するこだわりでした。食品に触れるものだから、漂白をせず必要最低限となる晒工程で作られていると知りました。大阪の下町の工場で作られている製造工程や、良い物を作りたいという熱い思いまで教えていただけました。
 ぜひ長~く晒を使ってみてくださいね。

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