【動画あり】美濃焼タイルのアップサイクル <Re.Juile>~ タイルジュエリー Kiseki ができるまで ~

 規格外タイルや廃棄されてしまう釉薬などをアップサイクルしてジュエリーを作っている有限会社鈴研.陶業「Re.Juile[リジュイル]」さんを取材させていただきました。

 美濃焼タイルブランド「七窯社」で規格外になってしまったタイルをアップサイクルしています。

 美濃焼の美しさを生かして、陶芸作家とジェリー作家の手によって生まれ変わったジュエリーは、どれも品のある美しさを湛えています。

 このページでは、Re.Juileのタイルジュエリー「Kiseki」の「素材・製造・使い方・手放し方(修理)」を掲載しています。

目次

Re.Juile タイルジュエリー Kiseki 一生動画「素材・製造・使い方」

 「素材・製造・使い方」というモノの一生が見られるものを
「一生動画」と呼んでいます。
 他では見られない、想いの詰まった「商品の一生」をぜひご覧ください。

エシカルポイント

1.アップサイクル

 廃棄されるものを再利用して別の商品を作ることで、廃棄物を減らします。

2.伝統工芸品

 古くから続く伝統技術を継承することで、地域の活性化に繋げます。

Re.Juile タイルジュエリー Kiseki

Re.Juile タイルジュエリー Kiseki ¥36,300~¥42,900(税込) ※2023年2月現在
※商品のデザインによってお値段が変わります。

Re.Juile タイルジュエリー Kiseki の ストーリー

Q.材料は何ですか?

A.土台を作るための「粘土」「七窯社の規格外タイル」を使っています。

粘土

 

七窯社の規格外タイル
規格外タイルを砕いてから焼き直して、小さなカケラを作っています。
焼き直すことで、表面に載っていた釉薬が溶けて表面張力で膨らみ、ぷくっとした姿になります。

 
 

Q.誰がどのように作っていますか?

A.「Kiseki」は陶芸作家の駒井香文が作っています。

①石こう型を使って、土台となる型を抜きます。

②電気窯で1250℃の高温で本焼きします。

③焼きあがった土台に、タイルのカケラを入れていきます。
 バランスを考えて、作家の感性でデザインします。
 入りきらないカケラは、小さなものでも削ってサイズを整えます。
 細かい作業に対する集中力が必要です。

④透明な釉薬をかけて焼く作業を2回繰り返します。
 カケラの間の溝が釉薬で埋まります。

⑤純金を特別な液体で溶かした物を塗ります。
 この液体はタイルに付くと取れないため、慎重に筆を動かします。
 800度で焼き上げると、不純物が飛んで美しい金色になります。

Q.廃棄や修理などはどうすれば良いですか?

A.金具が壊れた場合は、修理を受け付けておりますので、お問い合わせください。
 陶器が壊れしまった場合の修理は致しかねております。ご了承ください。

Q.Re.Juileには他にどんなアップサイクルジュエリーがありますか?

A.廃棄される釉薬を使った「Odette(オデット)」
役物(やくもの)と呼ばれるタイルの切れ端を使った「Ligne(リーヌ)」
規格外のタイルを使った「Étoile (エトワール)」があります。

Odette(オデット)
廃棄される釉薬を混ぜ合わせて生まれた、世界で1つしか存在しない色のジュエリーです。
ジュエリー作家がシルバーで装飾を施しています。

 

廃棄される釉薬を集めて、このように乾燥させて保管しています。
機械でよくすり潰してから釉薬として再利用します。

 

▼Ligne(リーヌ)

「役物(やくもの)」と呼ばれるタイルの切れ端を使ったジュエリーです。

「役物」とは、特殊な役割を持ったタイルのことを言い、
鈴研.陶業では写真のような角が90度に曲がった役物タイルを多く作っています。

斜めに作られた両端を機械で切り落とすため、
たくさんの切れ端が発生しています。
その切れ端をアップサイクルしています。

▼Étoile (エトワール)

偶然でしか生まれない複雑な模様が入った規格外タイルのジュエリーです。

Re.Juile タイルジュエリー Kiseki 一生動画「素材・製造・使い方」

 「素材・製造・使い方」というモノの一生が見られるものを
「一生動画」と呼んでいます。
 他では見られない、想いの詰まった「商品の一生」をぜひご覧ください。

 美しさと品の良さを醸し出すジュエリーの裏側に、廃棄されるものが生まれ変わるストーリーがあることを知りました。
 小さな小さなカケラまで捨てずに大切に扱って、カケラの持つ個性を生かして作られていました。
 身に着けることで、日々を丁寧に生きる気持ちに刺激をもらえる、そんなジュエリーだなと感じました。

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