株式会社艶金で作られている「KURAKIN」の
「のこり染 エコラップ」を取材させていただきました。
「のこり染」とは、食品や植物を加工した後に出る
「のこり」(残渣や枝葉)を原料にした染色方法です。
のこり染を施したオーガニックコットンを使ってエコラップを作っています。
繰り返し使えるのはもちろん、華やかなデザインでキッチンを明るくしてくれます。
このページでは、のこり染エコラップの
「素材・製造・使い方・手放し方」を掲載しています。
KURAKIN のこり染エコラップ 一生動画「素材・製造・使い方・手放し方」
「素材・製造・使い方・手放し方」というモノの一生が見られるものを
「一生動画」と呼んでいます。
他では見られない、想いの詰まった「商品の一生」をぜひご覧ください。
エシカルポイント
1.アップサイクル
廃棄されるものを再利用して別の商品を作ることで、廃棄物を減らします。
2.オーガニック
農薬を使わずに育てた素材を使うことで、生産者が受ける農薬の健康被害や環境への影響を減らします。
3.自然素材
生分解性のある自然素材を使うことで、廃棄時の環境への負荷が低くなります。
4.プラスチックフリー
紙包装を利用することで、プラスチックの使用量を削減します。
KURAKIN のこり染 エコラップ
のこり染エコラップ ¥1,430(税込) ※2023年2月現在
KURAKIN のこり染 エコラップ の ストーリー
Q.材料は何ですか?
A.「のこり染したオーガニックコットン」と「みつろう」を使っています。
Q.「のこり染」とは何ですか?
A.「のこり染」とは、食べ物の搾りかすや剪定後の枝などを
アップサイクルして使う染色方法です。
食品や植物を加工した後に出るのこり(残渣や枝葉)を原料にした染色方法です。
のこり染 リーフレットより
自然界から抽出した色の為、環境に優しく、染まった色は
見ているだけで気持ちが落ち着くようなやわらかい色合いをしています。
Q.のこり染は、誰がどのように作っていますか?
A.株式会社艶金の染色工場の中で、オーガニックコットンに「のこり染」を施しています。
①のこり染の材料
のこり染には、あずき、さくら、かき、おから、えごま、ほうれんそう、よもぎ、ブルーベリー、ひわだ、ワイン、くり、ウーロンの12種類の色があります。
加工後の搾りかすや、剪定後の枝など廃棄されてしまう部分を使っています。
▼さくら 岐阜県本巣市の淡墨桜(2世)の間伐された枝
桜の淡いピンク色は、桜の花が咲く前の枝でなければいい色が出ません。
「のこり染エコラップ」の商品にも使われています。
▼あずき 老舗和菓子店の国産小豆の皮
深みのあるレッドブラウンの発色になります。
▼くり 老舗栗菓子店の栗の皮
鬼皮独自の深みのある発色が特徴です。
▼ひわだ 岐阜県飛騨地方のヒノキの皮
淡いパープルの発色が特徴です。
②染液づくり
今回はコーヒーかすを使ったのこり染の工程を見させてもらいました。
(注意)「のこり染エコラップ」に、コーヒーかすで染めた商品はございません。
コーヒーかすをネットに入れて煮ます。
コーヒーかすから濃い色の染料ができました。
③染色
染料を入れて染めていきます。
生地を回転させながら染料にくぐらせます。
薄い黄色に染まりました。
材料の種類や状態によって、染まる色は毎回変わります。
どんな色に染まるのか、一期一会の楽しみがあります。
※残渣や枝葉から煮だした天然色素の染料だけでは、日光で変色することがあります。
色の変化を抑えるため、のこり染では必要最低限の化学染料を併用しています。
Q.エコラップは、誰がどのように作っていますか?
A.同じ工場内で、のこり染の生地にみつろうを塗ってエコラップを作っています。
▼みつろうの材料
みつろうチップと無農薬ホホバオイルと植物性樹脂を混ぜた独自の製法のみつろうを使用しています。
▼エコラップ
みつろうを湯せんにかけて溶かし、のこり染した布へ均等に塗ります。
常温で30秒ほどで固まります。
ホコリや汚れなどを丁寧に取り除いたら完成です。
Q.商品を発送する時、どんな風に梱包していますか?
A.エコラップは1枚ずつ折りたたんで
オリジナルの紙パッケージに包んでお届けしています。
Q.使用上の注意事項はありますか?
A.以下のことにご注意してお使いください。
- 洗濯機や食器洗浄機は使用せず、柔らかいスポンジか手洗いで、熱くない水で洗って、自然乾燥してください。熱湯を使用すると、みつろうが溶け出します。
- 熱いスープカップ・食品のラップは使用を避けてください。
熱湯消毒が出来ないため、生肉、生魚の使用や、電子レンジ、食器洗い機の使用は出来ません。 - 油分の多い食品、酸性の強い食品(柑橘系)は使用を避けてください。
みつろうが溶け出します。 - 蜂蜜アレルギーのある方、1歳未満のお子様に直接、間接的に包むことは避けてください。
Q.廃棄や修理などはどうすれば良いですか?
A.エコラップは使っていくうちに少しずつみつろうが薄くなり、
最後はハンカチのような状態になります。
そのままカバーやふきんなどにも使えます。
また、生分解性がありますのでコンポストも可能です。
KURAKIN のこり染エコラップ 一生動画「素材・製造・使い方・手放し方」
「素材・製造・使い方・手放し方」というモノの一生が見られるものを
「一生動画」と呼んでいます。
他では見られない、想いの詰まった「商品の一生」をぜひご覧ください。
エコラップを調べていた時に、華やかな明るいデザインで目を引いたのがKURAKINのエコラップでした。
デザインがかわいいだけでなく、残り物からのアップサイクルや、オーガニックコットンを使っていたりとエシカルな嬉しさがいっぱいのラップです。
艶金さんでは、コンポストに取り組んだり、ボイラー設備、排水設備も環境に影響が少ない物を使っています。
環境に対する企業姿勢も本当に素敵な会社でした。
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